立命館大学ボート部|Ritsumeikan University Boat Club

Crew Blogクルーブログ

2020年
11月08日

引退ブログ(松井)

こんばんは!

前男子主将の松井です。

4回生の引退ブログのトリを飾らしていただきます。

長くなるかもしれませんが最後までご一読いただければ幸いです。

 

まず私がこの大学を選んだ理由は私が高校生の時、地元のエルゴ大会で立命館大学が出場していて漕ぎを見かけたことがきっかけです。

その当時の立命館ボート部は経験者の選手と未経験の選手が半々くらいで、特に未経験の一部の選手は基本的な動きが身についていないにも関わらずエルゴタイムが良く驚きました。

そのときに戸田の強い選手が集まるチームではなく、「未経験の選手と経験者が混ざっているチームで勝つことが出来たら凄いよな」と思ったことが入部の一番の理由でした。

 

そして多くの支えがあり立命館大学に入学することができ長い長い4年間のボート生活がスタートしました。

 

入部して最初に取り組んだことは、漕手に信頼されるコックスになることです。

そのためにボートについて色々研究を行い漕ぎについて誰よりも詳しくなろうと意識しました。

色々な人の漕ぎの動画を見て研究しどうしたら速くなるのかなとずっと考えていた気がします。そのせいでスマートフォンの中はボートの動画しか保存されていないといっても過言ではありません(笑)

そこで発見したことを漕手に伝えて実践してもらい上手くなったときが1番のやりがいでした。

その甲斐あってか1回生の頃から未経験の選手の育成を任せていただき、メニューの作成から漕ぎの指導まで行ってきました。

一般で入部する選手の多くは高校3年生の夏からは勉強一筋で体を動かしていない中でのスタートなので元の体力に戻すことからのスタートでした。

4回生の鶴巻や3回生以下の後輩達は

・近江大橋往復ランニング

・ランクアップ腹筋

・地獄のサーキットトレーニング

などなど色々やりましたね。鬼教官でごめんなさい。

 

そして漕手の皆さんから頼られる場面が増えていき、それに答えようとまた漕ぎを研究して改善していく日々だったような気がします。

中にはエルゴで漕手の漕ぎを見ながら、「ああでもない、こうでもない、どうしたらいいのかな?」と言いながら気がつけば3時間4時間経っていて夜11時を過ぎることも多々ありました。

そんな風に漕手のみんなと二人三脚で物事に対して熱中して取り組んでいたあの時間は、かけがえのないものだったのだなと引退して感じます。

 

 

そして最上回生になり主将をさせていただきました。

今だから言えることですがその話をいただいたとき、監督に断りの返事をしました。

断った理由は、COXが主将をするなんて聞いたことがなくやっていく自信が全くなかったからです。

しかし、初めてのことだからこそ自分なりにやれることをやっていこうと決意して主将を務めることにしました。

 

その中で私なりにテーマとして決めていたことがあります。

それは、「漕手が主役であり私は裏方に徹する」ということです。

主将になったから偉そうに前に立って発言をするのではなく、今までCOXとしてやってきたことを変えないということです。

選手が主体的に練習に取り組めるような環境を整備することに重点をおきました。

具体的には、

チームスローガンを決めるときもこれまでは幹部で決めていましたが、マネージャーさんにも集まってもらい部員みんなの意見を取り入れて決定したこと。

週末のミーティングでは、ワークシートを作成し1週間の自分の練習・日常生活などを振り返る時間を作り、来週は何を目標にして何をやっていくのかを決めるよう行ったこと。

などなど書きだしたら止まりませんが様々な新しいことを取り入れていきました。

 

みんなは面倒くさいと思ったかもしれませんが、自分が引退する頃にはボートについても日常生活についても何か目標をもって自分で考えて行動している人が多くなってきたことが嬉しかったです。

 

 

そしてシーズン開幕を控える20203月には新型コロナウイルスの影響で部活動も自粛となってしまいました。

予定されていた大会も中止となり、全日本選手権やインカレも開催されるか分からない状況でした。

生活の大半を占めていた部活動がなくなり、何を目標にすればよいのかも分からず心に穴が空いたような感じでした。

そんな状況の中でも自主練習を行う後輩たちがいました。

その姿に勇気をもらい、自分も出来ることをしようと1日でも早く部活動を再開できるよう大学と交渉を行い6月中旬に活動を再開できることになりました。

そして、全日本選手権・インカレも10月に開催されなんとか今シーズンを終えることができました。

今シーズンは特に監督・コーチ・部長・顧問のサポート、OBOGさんからの励ましの言葉・ご支援、いつも応援してくる両親、多くの人の支えがあることで自分たちは部活動が出来ているのだと実感しました。本当にありがとうございました。

 

引退するときに後輩たちから「ありがとうございました」といっぱい言ってもらいましたが、

私のほうが後輩たちに「ありがとう」と伝えたいです。君たちの頑張る姿が私の頑張れる活力でした。本当にありがとう!!!

この4年間で出会った、先輩・同期・後輩がいたから今の自分があります。多くのことを学びたくさん成長することができました。

 

僕が主将の1年間でどれだけのことが出来たかわかりませんが、それは今後の後輩たちが結果で示してくれると思います。応援しています。

 

皆様これからも立命館大学ボート部をよろしくお願いいたします。

また、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

松井

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