立命館大学ボート部|Ritsumeikan University Boat Club

Crew Blogクルーブログ

2021年
11月20日

球児の転身【古江資輝】

こんばんは!
今日で引退ブログも最後となります。そのトリを飾らせて頂くのは前主将の古江資輝(ふるえもとき)です!
一回限りのブログ投稿は、文字ばかりで長く拙い文章になりそうですが、お付き合い頂ければ幸いです。

まず初めに私がボート部に入ったきっかけを話したいと思います。私は小学校から高校まで野球をしていました。高校では主将を務めそこそこ活躍していました笑

そんな私は大学でも野球部に入ろうと考え入学前、硬式野球部の見学に行きました。その際、先輩と一緒にバッティング練習をしたのですがその先輩のレベルが高すぎて、これはついていけないと感じてしまいました。その時は「これが大学野球の平均レベルなのか!!」と落ち込んでいたのですが、実はその時一緒に練習した先輩はドラフト1位でプロ野球選手になった辰己選手でした。野球部には入らなかったのですがとてもいい思い出を貰っちゃいました笑

その後、私は野球選手といえばゴルフや!と考えゴルフ部に興味を持ちました。そして、貰ったビラを握りしめて友達と集合場所に向かったのですが何分待っても先輩は現れませんでした。そんなはずは、、、と思い次の日、そして次の日も集合時間に行ったのですが場所を間違えたのか見捨てられたのか先輩が現れることはありませんでした笑

そんな中、私を熱心に勧誘してくれたのが当時主将の福田さんと昨年主将の松井さんでした。私はその勧誘に負けて試乗会へ行くことにしました。その体験で感じたのは『難すぎ!』でした。
その他の体験に来ていた人は楽しいと言ってボートを漕いでいたのですが、正直私は全く楽しいと思いませんでした笑
しかし、ボート部の雰囲気の良さ(面倒見のいい先輩がいる)、大学から始めて活躍している人がいるという2点から入部を決めました。
入部してからは毎日4時起きという朝が苦手な私からすると考えられない日々が待っていました。そんな私が3年半1度も寝坊しなかったことは密かな誇りです。

更に入部してから3ヶ月間はエルゴやランニング、体幹トレーニングなど、陸でのトレーニングがほとんどでした。正直かなりキツくてボート部とは??と感じる場面もありましたが愉快な同期のおかげで楽しく切磋琢磨して乗り切ることが出来ました。

そんな私に転機が訪れました。それは全日本新人選手権です。1、2回生を対象とした全国大会で私たち一般入部組からも1人だけ出場できることが分かりました。それからエルゴ測定までの期間、仲の良かった同期の空気が良い意味でピリピリし始めました。今思うとこの時が、横並びだった同期を意識するきっかけだったのかもしれません。大会に出場した感想は「ボートって楽しい!」でした。考えてみればボート部に入って半年以上経っていましたがボートの魅力を感じることはできていませんでした。しかし、実際に全国各地の大学の選手と艇を並べ、全国の相手と自分との距離が分かり、自分の課題や緊張感などボートの奥深さを知ることが出来ました。これが私のボート部生活でのターニングポイントだったと思います。

その後はひたすらその距離を縮める為、試行錯誤の繰り返しでした。オフシーズンにはプライベートの時間を削ってまで指導をして下さる素晴らしい先輩がいました。その先輩を私のミスオールによって引退させてしまい本当に情けない思いでいっぱいでした。

今後このような思いをしない為、どのように取り組んだら勝てるチームが作れるのか、どうすればみんなで笑って終われるのかを考え、最後のオフシーズンを取り組んできました。しかし、結果としては全員が心から笑って引退することは叶わなかったように感じます。それは、私に嫌われる勇気が足りなかったのかなと感じます。私自身コミニケーションを大切にこの1年取り組んできました。しかし、優しさと甘さは違い、面倒なことから逃げていたのかもしれません。その逃げが苦しさとなっていたのかもしれません。

私は主将という経験ができて本当に良かったと思います。主将としての役目が果たせたかは分かりませんが多くの方々に支えられていることを心底感じることができました。コーチと年始の挨拶回りに行った時は、こんなに地域の方々から支えられているのかと感銘しました。これまでは当たり前のように寮にきて当たり前のように練習をしての繰り返しでした。勿論、多くの方々の支えにより成り立っていることは分かっているつもりでした。しかしこれ程まで幅広い方々に支えられていたことを新たに知り、感謝の気持ちだけでなくそれがモチベーションにも繋がりました。

今までの人生でも私は周りの人に恵まれ沢山支えて貰いました。そして本当に辛い時期に動いてくれる人がいることを肌で感じ、有り難さに嬉しさも加わりました。「何かあれば言ってね、助けるよ」この言葉を言うこと自体はそれほど難しくはありません。しかし、辛い時、自分から助けてと言いにくい時、声にしなくても手を差し伸べてくれた同期には本当に感謝しています。

私にとってボートという競技は、99%が辛く苦しい期間、1%が喜び楽しい瞬間でした。しかし、この1%は99%の期間を超えるほどの影響力でボートの魅力です。その為、終盤になり辛いことがあると早く引退したいと思う日もありましたが、今となっては寂しくまだボートをしたいなと思ってしまいます。

最後になりましたが、監督、コーチ、部長、顧問をはじめとするスタッフの皆様、OB・OG、保護者や応援して下さる皆様、表舞台に立つ選手を裏で支えてくれたマネージャーさんとトレーナーさん、多大なるご支援ならびにご声援頂き、ありがとうございました。
特に後半2シーズンはコロナ禍という今までにない環境で、練習や大会の中止・変更・制限があった中、最後までボート競技を続けて無事引退できたのは、皆様のお陰です。

そして個性豊かで悩みながらも頑張っている頼もしい後輩たちからは沢山パワーを貰いました。そんな未来ある後輩達が前を向いて進めるよう、私もこの立命館大学体育会ボート部のOBとして応援していこうと思いますので今後ともよろしくお願いします!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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